肩の力を抜いて生きる

ふぅ〜。そんなひと時のスキマに気づきはあります。

自殺未遂からやりたいことを終えた25歳の話。

 

ある日、トイレの隙間をガムテープでなくして、練炭を持ち込んで死のうとした男がいます。

 

 

そうです、私です

 

 

その後彼は一旦全ての関係を断ち、関西から関東へ行きます。

 

 

そこで1年間仕事をし、一人暮らしを始め、死ぬほど節約し、エジプトへ向かいます。

 

 

死のうとしてる人がやりそうなことかもしれません。笑

 

 

でも、何かを探しに行った訳ではありません。

 

 

自暴自棄になって逃げたわけでもありません。

 

 

では一体なんでそんなことをしたのか。

 

 

自殺から始まった私の自分に気づく旅の話です。

 

 

 

 

 

その時はすでに、頭の割れそうな頭痛、動かない手足、ダラダラと落ちる汗を流しながら、便器の横で倒れ込んでいました。

 

 

こんな時、普通は家族のこと、沢山の後悔、友達の顔を思い浮かべるのかもしれません。

 

 

彼はというと「うーん、死にたいけどあっつい。頭いったい。早く意識よ、なくなれぇぇ」でした。

 

 

(おい)

 

 

そんな中でぼんやり考えていました。

 

 

「あーエジプト行ってないなぁ」

 

 

(いや、それより涙〜とか家族〜とかあるやろ)

 

 

「…」

 

 

「ん?確かに行ってないな。」

 

 

フィンランドもバリもタイも行ったけど、短かったなぁ」

 

 

「ピラミッド見たかったよな…」

 

 

「死ぬまでに行きたいっていつも言ってたよな」

 

 

「...あれ…?」

 

 

ぽつん、と思いついたことが心の中で大きな違和感として

 

 

どんどん、どんどん大きくなっていきます。

 

 

家族のことより、楽になりたいことより、自殺のきっかけだったことより、どんどん、どんどん。

 

 

手で掴めそうなくらいはっきりとした違和感。心のモヤモヤ。

 

 

数分後、コントロールの効かない体で扉に貼られたガムテープを剥がし、コンロを止め

 

 

倒れ込みながらドアを開け、いてて、とおでこの痛みを感じながら深呼吸。

 

 

「死ぬのやーーーーめた。」

 

 

「もう考えるのも無理」

 

 

「寝る」(おい)

 

 

布団に這いずり込んで気を失いました。

 

 

その後、帰宅した兄の驚いた声を今でも覚えています。

 

 

(片づけとけよ)

 

 

 

 

 

 

それから1・2週間後、私は派遣会社に登録し、大阪を出て茨城県へ行きます。

 

 

それははっきりとした 決断 でした。

 

 

言い訳や逃げ、現状維持するために使っていたものが1つも出てきません。

 

 

何をすべきか、私に何が必要か、一切迷いがありません。

 

 

どこかで聞いたそれらしい夢でもなく

 

 

現状から逃げるための夢でもなく

 

 

小さい頃から自分の中にあった、まじりっ気のない目標。

 

 

生きる目標でした。

 

 

(人のためとか、崇高なものじゃないんかい。)

 

 

 

 

 

家族もびっくりの決断ですが、もう次の月には越して仕事をスタートしていました。

 

 

正職についたことがなく、バイトも長く続かなかった私が、自殺未遂の上働き出すと言うので

 

 

家族は「????」の顔

 

 

私の中には、エジプトに行く=お金が貯まるまで絶対に帰ってこないという

 

 

自信でもなく、当たり前というか、不動というか、一ミリも揺らがない決心を感じていたので

 

 

勝手に進めていました。(本当にごめん笑)

 

 

人生で初めて、揺らがない目標を知りました。

 

 

みなさんはこんな経験ありますか?

 

 

「片想い中のあの人に誘われたご飯」ほど、ワクワクするものではないが、確実に行くもの。

 

 

もっと言えば

 

 

「お腹が空いたから、キッチンのレトルトカレーをを食べたい→食べる」くらいに、自然な行為な感じ。確定な感じ。

 

 

 

 

 

仕事が始まってからは、元々仕事嫌いというのもあり

 

 

死ぬほどつまらん人間と仕事内容に自殺がよぎってもエジプトへの怨念が支えてくれました。

 

 

泣きながら派遣会社の人に電話も1度した時も、止める選択肢は出ませんでした。

 

 

(いつもならここらへんで辞めてます。)

 

 

(どんだけ心ふにゃふにゃやねん)

 

 

そして2年かけて貯める予定だったお金を1年で貯めました。

 

 

(それ多くの人はできてることやで)

 

 

 

 

一人暮らしでいくつか好きなことは見つけましたが、強くやりたいと思いことがなかったため

 

 

旅の期間は決めず、タイからエジプトへなるべく陸路で移動することにして、旅に出ました。

 

 

結果、陸路は使わず、タイ→インド→エジプトの順番で3ヶ月旅をしました。

 

 

 

 

これを書いている今、私はデザインの専門学校に通うという流れの中にいます

 

 

生死感については元々狂っていて、死に対してネガティブな印象は少ないので、今でも自殺について考えます。

 

 

ですが、死のうと実行する気持ちは無くなりました。

 

 

 

 

 

なぜ私がこんな文を書いたかというと、生きてる上で少しは人の役に立ちたいと思えるようになったからです。

 

 

でもあんまり無理もしたくないし、綺麗な言葉ばっかで嘘も書きたくなかったからです(正直w)

 

 

解決できない問題や苦しさに対して、死という選択肢を取らずに生きれると言う事を伝えたかったからかもしれません。

 

 

 

 

 

当時と比べると、肩の力を抜いて生きる方法や、考え方が頭だけではなく、体感して少しずつ実践できるようになりました。

 

 

情報が溢れる現代では、「楽に生きる」みたいなキーワードは溢れていると思います。

 

 

しかし「頭でわかっている、言葉として知ってること」と「わかること」は全く違います。

 

 

数十年積み重ねて信じてきた古い考え方は、頭だけの理解だと、矛盾のタネになって苦しいからです。

 

 

(それも大事なステップの1つ)

 

 

 

 

 

最後に

 

よかったらコメントしてなぁ♡(急にどうした)

 

何かの気づきになれば幸いです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

Yuta